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田尻歴史館

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田尻歴史館

谷口房蔵と歴史館ヒストリー

谷口房蔵と歴史館ヒストリー

谷口房蔵(たにぐちふさぞう)と歴史館

谷口房蔵(たにぐちふさぞう)と歴史館

五大紡績会社の一つ大阪合同紡績を率い「綿の国から生まれた綿の王」とも称され明治から大正時代を通じて関西繊維業界の中枢を担った谷口房蔵氏。日本綿業倶楽部の初代会長ともなった谷口房蔵氏が、郷里の大阪府泉南郡に別邸として建てたのが現在の田尻歴史館です。
1000坪もの敷地に洋館、和館、土蔵、茶室、庭園が配されています。

郷土のために捧げた人生

郷土のために捧げた人生

紡績業で富を築いた谷口房蔵氏は、田尻町にも吉見紡績を設立。インドから仕入れた原綿を受け入れるため、田尻川河口の土砂を深く掘り下げて港(現在の田尻漁港)を築くとともに、港湾設備や道路なども整備したほか、鉄道「阪和線」(旧阪和電気鉄道)の導入にも尽力されました。人材育成の観点から教育活動にも熱心に取り組まれ、私財を投じて幼稚園・小学校への支援など様々な分野においても貢献されました。
財界・業界活動、文化事業にも積極的で、大阪倶楽部や綿業会館の設立に関与したほか、日本棋院の創設にも貢献されました。

郷土のシンボル田尻歴史館

郷土のシンボル田尻歴史館

田尻の発展のシンボルである紡績工場を見晴らしていた洋館は、現在も昔の姿のまま建っています。
ステイタスシンボルとして建てられた洋館の横に日常生活のための和風住宅が設けられ、ヨーロッパ・スタイルの洋館と伝統的な和館が調和しています。特に至る所に使われているステンドグラスが必見で、「綿の王」らしく綿花をモチーフにしているものも存在します。
現在この建物の設計者は不明ですが、建築学上非常に高い評価を有するもので、建物そのものが美術品といっても過言ではありません。

沿革

田尻歴史館 : 沿革
大正12年頃
谷口房蔵氏の別邸として完成(棟札は大正11年)
昭和19年
大阪機工株式会社が取得
昭和43年
個人が取得
平成5年
田尻町が取得
田尻歴史館が開館
平成8年
国登録有形文化財に登録
平成17年
大阪府指定有形文化財に指定(国登録文化財抹消)
平成19年
近代化産業遺産に認定
平成28年
耐震工事のため休館
令和4年6月
耐震工事完了

開館時間 : 9:00 〜 18:00
休館日 : 毎週水曜日 / 12月29日 ~ 1月3日

大阪府指定有形文化財 田尻歴史館
〒598-0092 大阪府泉南郡田尻町吉見1101-1
TEL : 072-465-0045